AI証券データチェック機能は、ライブラリ内の「履歴事項全部証明書」をAIが自動解析し、登録済みの証券データとの差異を素早く抽出・照合するための機能です。
登記情報の更新漏れや入力ミスを効率的に特定し、データの正確性を維持できます。
ご利用前の確認事項
本機能を利用するには、以下の条件を満たす必要があります。
・ご利用プラン:プロフェッショナルプランのご契約が必要です。
・必要な権限:投資ビークルごとの閲覧権限が必要です。
権限がない場合は管理者に付与を依頼してください。
参考ガイド:
1.証券データのチェックを実行する
1-1.ライブラリに登記簿をアップロードする
チェックの基準となる登記簿PDFを、投資先ごとのライブラリに準備します。
※PDF形式以外の登記簿ファイルは読み込めません。
メニューより「投資管理」を選択します。
該当の投資ビークルを選択します。
「投資先管理」タブの一覧より、対象の会社名をクリックします。
画面右上のラジオボタンを「自社で入力したデータ」に切り替えます。
「ライブラリ」タブ内のフォルダ「履歴事項全部証明書」に、登記簿PDFをアップロードします。
「履歴事項全部証明書」以外のフォルダは利用できません。
「履歴事項全部証明書」フォルダがない場合は「+新規フォルダ作成」より作成し、登記簿をアップロードしてください。
補足情報:登記簿の準備方法
<投資先からデータ共有されている場合>
「自社で入力したデータに取り込む」機能でライブラリへコピー可能です。
取り込み画面で「スタートアップ」のファイルを「自社」にドラッグ&ドロップすると、登記簿がコピーされます。
<投資先に提出を依頼したい場合>
「タスク」機能の「投資先へのデータ・資料提供依頼」を利用します。
参考ガイド:【タスク】タスク機能とは(支援者)
1.-2 チェックを開始する
アップロードした登記簿と、現在の証券データを照合します。
チェック対象と参照基準について
チェック対象: 「投資先が入力したデータ」「自社で入力したデータ」のどちらもチェック可能です。
参照する登記簿: どちらをチェックする場合も、「自社のライブラリ」にアップロードされた登記簿が照合の基準となります。
画面右上のラジオボタンで「投資先から共有されたデータ」または「自社で入力したデータ」を選択します。
「証券データ」タブを選択し、「保有者」または「証券」画面にある「AI証券データチェック(β)」ボタンをクリックします。
「ファイルを読み込む」をクリックします。
<ご注意>解析には通常数分〜10分程度かかります。
画面を閉じても処理は継続され、後で結果を確認できます。
完了後、チェック結果が一覧で表示されます。 両者を比較して、データの正確性を確認してください。
読み込み元の登記簿PDFを確認する
画面左上のヘッダー部分にあるファイル名をクリックすると、今回チェックの対象となった登記簿ファイルを直接開いて内容を確認できます。
読み込み元の登記簿の判定基準
フォルダ内に複数のファイルがある場合、以下の優先順位で最新ファイルを自動判別します。
1.発効日:ファイルごとに設定された日付が新しいものを優先
2.登録日:発効日が同じ場合は、アップロード日時が新しいものを優先
※発効日は、ファイル右側の三点リーダーメニューから編集が可能です。
2.チェック結果の見方と解決方法
登記簿と証券データに差があった場合、「自社で入力したデータ」は修正することが可能です。
チェック結果が「⚠(不一致)」と表示された場合は、アイコンをクリックしてメッセージを確認し、内容に応じてデータを修正します。
※「投資先から共有されたデータ」の修正は、投資先企業へ依頼してください。
詳細はこちら
2-1登記簿のみに証券が存在する場合
登記簿には記載があるものの、smartroundには該当する証券が登録されていないケースです。
確認ポイント: 右側の証券データ欄が「データなし」と表示されます。
表示メッセージ: 「履歴事項全部証明書内に、証券データに登録のない証券の記載があります。ご確認の上、証券データに証券を追加、または証券データを修正してください。」
解決方法: ①証券を追加する場合
「追加」ボタンをクリックして、新規証券を作成します。
証券の基本情報を入力して保存します。
②登録済みの証券の名称が異なる場合
「証券データ」のタブ「証券」へ移動します。
該当の証券の三点リーダーの「編集」から名称を修正してください。
2-2. 内容(発行総数など)に相違がある場合
証券名は一致していますが、「発行総数」などの数値が登記簿と異なっているケースです。
確認ポイント: 発行総数などの数値が赤字で表示されている箇所が、登記簿と不一致となっている項目です。
表示メッセージ: 「証券データと全部履歴証明書の内容が異なります。ご確認の上、証券データの発行総数や証券種別を修正してください。」
解決方法:
「確認」ボタンから証券詳細を開き、登録内容を確認します。
証券イベントから計算された保有者情報より、保有者の不足、保有数量の誤り、実際との相違がないか確認してください。
「証券データ」のタブ「イベント」に移動します。
登記簿の数値(赤字で表示されている箇所)に合わせて、証券データの発行総数やイベント内容を修正してください。
「イベントを追加」をクリックするか、既に登録済みのイベントについては三点リーダーから「編集」または「削除」を選択します。
2-3. 証券データのみに証券が存在する場合
システムには登録がありますが、読み込んだ登記簿にはその証券の記載がないケースです。
確認ポイント: 左側の登記簿欄が「データなし」となります。
表示メッセージ: 「履歴事項全部証明書に記載のない証券が証券データに登録されています。ご確認の上、証券データを修正してください。」
解決方法:
「確認」ボタンから証券詳細を開いて登録内容を確認します。
証券イベントから計算された保有者情報を確認し、古いデータが残っている場合は削除を検討してください。また、証券名称が正しいかも確認してください。
「証券データ」のタブ「証券」へ移動します。
該当の証券の三点リーダーから「編集」または「削除」を選択します。
2-4. 同じ証券名が重複している場合
1つの登記簿データに対して、証券データ側に同じ名称の証券が複数登録されている状態です。
確認ポイント:
左側(全部事項証明書):登記簿から読み取られた正しい証券が1つ表示されます。
右側(証券データ):システムに登録されている、名前が重複している証券が複数行表示されます(上下に並びます)。
赤字表示:重複している証券名が赤字で強調されます。
表示メッセージ: 「証券データに同じ証券名のデータが複数登録されています。ご確認の上、証券データを修正してください。」
解決方法:
「確認」ボタンをクリックし、重複している証券を特定します。
「証券データ」の「証券」タブから重複している証券を確認します。
誤って二重に登録してしまった場合は、「削除」から不要な方の証券データを削除してください。
どちらも必要なデータである場合は、「編集」から証券名を変更(例:「普通株式」と「普通株式(第2回)」など)してください。
3.データの修正が完了したら
3-1. 再チェックを実行する
画面右上の「再チェック」ボタンをクリックします。
問題がなければ、ステータスが「✔(一致)」に変わります。
補足事項
自動更新:フォルダに新しいファイルが追加されると、次回のチェック時はその最新ファイルが自動的に対象となります。
3-2.データの更新依頼(投資先データの場合)
<ご注意> 投資先企業から共有されたデータのチェックは「読み取り専用」です。 修正は必ず投資先へ依頼してください。
「投資先から共有されたデータ」をチェックしている場合は、直接編集ができません。
修正ボタンの代わりに表示される「タスクを作成」ボタンをクリックします。
タスク機能を使って、投資先企業の担当者にデータの更新を依頼してください。
担当者の証券データ修正後に、再チェックを実行します。
参考ガイド:【タスク】タスク機能とは(支援者)
よくあるご質問
Q1. 登記簿の読み込みができず、エラーが表示されます。
A1. エラーが表示されてチェックができない場合は、「ライブラリ」内の「履歴事項全部証明書」フォルダのファイルを確認してください。
以下の項目について確認し、エラーの原因を解消した後、再度チェックを行ってください。
確認項目 | 内容 | 対処方法 |
ファイル形式 | PDF形式であるか、破損していないか | PDF以外の形式や、破損して開けない登記簿は読み込めません。正常なPDFファイルを再アップロードしてください。 |
パスワード | ファイルに保護がかかっていないか | パスワード保護されたPDFは解析できません。保護を解除したファイルを準備してください。 |
フォルダ名 | ライブラリのフォルダ名が「履歴事項全部証明書」となっているか | 自社で入力したデータのライブラリに「履歴事項全部証明書」フォルダがあるか確認し、ない場合は作成して登記簿を格納してください。 |
アクセス権限 | 対象ビークルの閲覧権限があるか | 操作ユーザーに、対象となるビークルの閲覧権限が付与されている必要があります。 |
実行間隔 | 前回の実行から10分以上経過しているか | 連続実行は制限されています。前回の実行から10分待機してから再試行してください。 |































