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【税制適格SO行使価額算定(β版)】利用方法
矢野圭 avatar
対応者:矢野圭
一週間前以上前にアップデートされました

本ツールに関するご注意事項

税制適格SO行使価額算定機能 (β版) は、国税庁による「税制適格ストックオプションに係る付与契約時の株価算定ルール」でセーフハーバー(案)として提示された計算方式のひとつである「純資産価額方式」を用いた株価を算定するためのツールです。

セーフハーバールールにより算出された株価を下限として行使価額を設定した税制適格ストックオプションは、税務当局から行使価額を理由に税制適格性が否認されるおそれがなくなります。

ただしこのセーフハーバールール(案)は今後、意見公募手続きを経て正式に発表される予定のものであるため、税制適格SO行使価額算定機能 (β版)は、参考値を算定するためのツールとして提供させていただくものです。

本ツールで算出された株価は「参考値」であり、当社は算出された株価を行使価額とした税制適格ストックオプションが必ず税制適格要件を満たすことを保証するものではありません。実際に税制適格ストックオプションを発行する場合には、専門家にアドバイスを求めてください。

入力方法

1.純資産価額を入力

入力画面にて、現時点での税法上の純資産価額を入力してください。

smartroundにログインした状態で利用すると、経営情報における直近の「純資産」がプリセットされます。なお、経営情報から取得した純資産価額は会計上のデータであり、本来「純資産価額方式」で用いられる税務上の純資産価額とは異なるため、会計上の数値と税務上の数値が異なる場合には適宜修正していただく必要があります。

2.発行済株式を入力

💡 登記簿謄本、株主名簿、資本政策表などの発行済株式の情報が確認できる資料をご準備ください。

💡 smartroundの「証券データ」を入力している場合、証券データに入力されている「株式名」、「残余財産優先分配権」、「発行総数」、「投資金額 *」がプリセットされます。最新の発行済株式の情報と一致しているか必ずご確認ください。

*プリセットされる「投資金額」の値は、こちらのガイドの「取得金額」と同じです。

まず、現時点での普通株式の発行総数を入力してください。

次に、種類株式の情報を入力します。

種類株式ごとに「株式名」「残余財産優先分配権」「発行総数」「投資金額(=当該種類株式で調達した金額の合計)」を入力してください。

💡 J-KISSなどのコンバーチブルエクイティ(CE)から転換した種類株式では、投資金額にCEで調達した金額を入力してください。正確な金額は契約内容によりますので、契約書等をご確認ください。

「計算」ボタンを選択します。

算定結果が表示されます。

定算方法

本ツールでは、以下の手順で「普通株式1株当たりの株価」を求めます。

(1) 残余財産優先分配権の倍率に基づいて、純資産価額から投資金額を控除する

(2) (1)の結果を普通株式及び参加型の種類株式の株数で割る

(3) (2)の結果が1以上の場合はその値、1未満の場合は「1円」が「普通株式1株当たりの株価」となる

計算例

以下の入力の場合の計算方法を説明します。

純資産価額

50,000,000

証券名

証券種別

残余財産優先分配権

発行総数

投資金額

普通株式

普通

-

3,000株

-

A種優先株式

種類

1倍 参加型

800株

6,400,000

A-1種優先株式

種類

1倍 参加型

200株

1,600,000

B種優先株式

種類

2倍 非参加型

2,000株

20,000,000

(1) 残余財産優先分配権の倍率に基づいて、純資産価額から投資金額を控除する

50,000,000 - 6,400,000 × 1 - 1,600,000 × 1 - 20,000,000 × 2 = 2,000,000

(2) (1)の結果を普通株式及び参加型の種類株式の株数で割る

2,000,000 ÷ ( 3,000 + 800 + 200 ) = 500

(3) (2)の結果が1以上の場合はその値、1未満の場合は「1円」が「普通株式1株当たりの株価」となる

500 > 1 のため 普通株式1株当たりの株価は500円となる

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