「投資先管理」の「報告書」機能では、テンプレートを適用して投資先データから報告書を作成できます。
用途に応じてレイアウトや項目を編集でき、共有データや自社入力データを自動で反映できます。
AIによる定性コメントの自動生成機能を使えば、報告書作成をさらに効率化できます。
また、投資先一覧から複数の投資先の報告書をまとめて作成することも可能です。
1.テンプレートの作成と設定
1-1.報告書のテンプレートを作成する
報告書作成の基盤となるテンプレートを作成します。
デフォルトの「概況書(デフォルト)」テンプレートをそのまま使用できますが、項目をカスタマイズする場合は新しいテンプレートを作成してください。
作成したテンプレートはビークル共通で利用できます。
「投資管理」より任意のビークルを選択します。
「投資先管理」タブの一覧画面より「報告書を一括作成」をクリックします。
メニューから「テンプレートを追加」を選択します。
1-2. テンプレートの基本設定
「概況書(デフォルト)」をベースにしたテンプレートの作成画面で、各ブロックの項目を設定します。
テンプレート名を設定する
テンプレート名を入力します(必須項目、最大50文字)
ブロックの設定と反映される情報元
ブロック名の変更、表示/非表示、表示項目の選択、並び順の変更が可能です。
ブロック名 | 反映される情報元 | 補足事項 |
当組合による投資内容 | 投資先評価データ または メイン管理データの証券データ | 投資先評価データ優先 |
会社基礎情報 | メイン管理データの会社情報 | 項目の表示設定あり |
主要な財務数値 | メイン管理データの決算情報 | 項目の表示設定あり |
主要な資金調達の推移 | メイン管理データの証券データ | テンプレートの表示設定あり(件数、年数、投資後のみ) |
事業の概況 | AIによる自動生成 または 手動入力 | 詳細は「定性コメント自動生成設定」を参照 |
今後の事業見通しと出口の方向性 | AIによる自動生成 または 手動入力 | 詳細は「定性コメント自動生成設定」を参照 |
カスタムフィールド | 管理情報のカスタムフィールド設定 | テンプレートに設定されたカスタムフィールドのみ表示。 |
補足情報
メイン管理データには「投資先から共有されたデータ」または「自社で入力したデータ」のいずれかを設定できます。
カスタムフィールド項目の編集(項目の追加・名称変更)は「管理情報」で設定できます。
参照ガイド:【投資先情報】投資先の管理情報を入力する
定性コメント自動生成の設定
「事業の概況」と「今後の事業見通しと出口の方向性」ブロックで、AIによるコメント自動生成を有効化できます。
「定性コメント自動生成」欄の「自動生成する」にチェックを入れます。 「プロンプト」欄に参考用のAI指示文が表示されますので、必要に応じて編集してください(最大2,000文字)。
分析に使用されるデータ
定性コメント自動生成はプロンプトに沿って、以下のデータを分析しコメントを生成します。
前回の定性コメント
今期の報告書の各データ
経営情報(基準日の直近12ヶ月分の実績・予算)
証券データ(基準日の直近12ヶ月分)
カスタムフィールド
2.テンプレートを適用して報告書を作成する
報告書の作成は、投資先一覧画面(一括作成)または各投資先の報告書画面(個別作成)のどちらからもできます。
報告書作成の開始方法
【一括作成の場合】
「投資先一覧」画面から「報告書を一括作成」をクリックし、テンプレートを選択します。
補足情報
「投資先一覧」から一括作成した報告書を個別に編集・削除する場合は、各投資先の「報告書作成」画面で行ってください。
【個別作成の場合】
各投資先の「報告書作成」タブ画面で、「新規作成」からテンプレートを選択します。
作成時に「基準日」を設定します。
「基準日」を設定すると基準日以前のデータをもとに報告書が作成されます。
3.報告書の入力
選択したテンプレートにデータを入力します。
データの入力方法は以下の3種類です。
・投資先から共有されたデータから取得
・自社で入力したデータから取得
・手動で入力する
※取得したデータは後から手動で編集できます。
3-1.投資先から共有されたデータを取得
投資先から共有されたデータは「共有データを取得」を選択することで、データが自動で入力されます。
投資先から共有されたデータを自動入力する場合、当該スタートアップからデータへのアクセス権限を付与されている必要があります。
こちらの手順につきましては、参考記事をご参照ください。
参考記事:投資先が入力した情報を表示する
3-2.自社で入力したデータを取得
「自社データを取得」を選択することで、概況書類の各項目に自動で入力されます。
自社で入力したデータを自動入力する場合、当該スタートアップのデータをあらかじめ入力しておく必要があります。
参考記事:投資先情報を自社入力する
投資先決算情報を入力する
任意の項目について入力し、「保存」を選択すると、新しい報告書が作成されます。
4.作成した報告書のダウンロードと編集
報告書が保存されると、「作成済」の列に新しく保存されます。
その中で最も新しく保存された報告書は「現行」というラベルが付与され、報告書一括ダウンロードの際に対象となります。
報告書タイトル右横の三点リーダーから報告書のExcelエクスポート、編集、複製および削除ができます。
「Excelエクスポート」機能では、報告書の表示言語を選択できます。
よくあるご質問
Q1.定性コメント自動生成に利用制限はありますか?
A1.はい。1日あたり1ビークルごとに500回までの生成回数制限があります。
生成が成功した場合のみ、利用回数がカウントされます。
1日の上限に達すると、それ以上の自動生成はエラーになり、実行されません。
「報告書を一括作成」時に上限に達した場合、上限を超える投資先についてはデフォルト値が使用され、自動生成がスキップされます。スキップされた場合は、完了後にメールで通知されます。
Q2.定性コメント自動生成の残り回数はどこで確認できますか?
A2. 情報アイコン(i)をクリックすると、残りの生成回数を確認できます。
確認箇所は以下の2つです。
1. 投資先一覧画面(一括作成時)
「投資先管理」タブの一覧画面で、「報告書を一括作成」ボタンの右側にある情報アイコン(i)
2. 各投資先の報告書作成画面(個別作成時)
各投資先の「報告書作成」タブ画面で、「+新規作成」ボタンの右側にある情報アイコン(i)

















