スマートラウンドの「証券データ」入力専門チームの入力ルールを参考に作成しています。
保有者
保有者の登録手順は、こちらをご参照ください。
保有者名は、株主名簿に準拠する形で入力します。
証券データを参照し、株主名簿をExcel形式でエクスポートすることができます。
そのため、「証券データ」の入力は株主名簿(新株予約権原簿)で出力したい保有者名を登録してください。
「保有者種別」は、資本政策上で内部合計として株式数と持分比率をみたい保有者の種別を「内部」、それ以外を「外部」で登録します。
SO保有者は、「保有者種別」内部で保有者ごとに登録します。
一方で、新株予約権付融資などのように社外メンバーにSOを発行している場合の保有者は、「保有者種別」外部で登録します。
また、株式と新株予約権(SO)の両方を保有している保有者の場合は、保有証券ごとの保有者を作成せず、同一の保有者の取得喪失履歴に株式と新株予約権(SO)の取得情報を登録してください。
「証券データ」に登録したSOは、「SO管理(プロプラン機能)」と連動します。
担当者情報は、株主総会の招集通知送付先担当者の氏名とメールアドレスを登録します。 また、招集通知の送付先以外の担当者の連絡先を登録することで、担当者メールアドレスの一括コピー機能でご活用いただけます。
証券
証券の追加手順は、こちらをご参照ください。
証券名は、登記簿に準拠する形で入力します。
基本情報の「証券区分」、「株式(新株予約権)種別」と詳細情報を登録します
「証券区分」と「株式(新株予約権)種別」は、後から変更することができません。
「証券区分(種別)」は、イベントに対応するものを選択してください。
例えば、「イベント区分」新株予約権による調達のイベントでは、「証券区分」新株予約権、「新株予約権種別」コンバーティブルエクイティを選択する必要があり、「新株予約権種別」ストックオプションの証券を選択することはできません。
「証券区分」株式、「株式種別」優先株式を選択した場合は、「残余財産優先分配権」「希薄化防止条項」を登録します。
現在smartroundでは、「株式種別」普通株式はデフォルトで登録される普通株式以外で選択不可能なため、みなし優先株式は証券名「みなし優先株式」、証券区分「種類株式」として入力します。
「証券区分」新株予約権、「株式種別」コンバーティブルエクイティを選択した場合は、「コンバーティブルエクイティ種別」の入力が必須です。
また、詳細情報の適格資金調達と転換の条件を登録することをお勧めします。登録した詳細情報の適格資金調達と転換の条件は、「資本政策」の証券データ連動版に反映されます。
「証券区分」新株予約権、「株式種別」ストックオプションを選択した場合は、「付与株式数(1個あたり)」の入力が必須です。
「付与株式数(1個あたり)」は株式分割などの株式調整イベントの倍率を自動で反映します。
※「株式種別」のどちらを選択するか不明な場合は、下記の表を参考にしてください。
証券名 | 株式種別 |
J-KISS | コンバーティブルエクイティ |
SAFE | コンバーティブルエクイティ |
NOTE | コンバーティブルエクイティ |
CB(転換社債型新株予約権付社債) | コンバーティブルエクイティ |
新株予約権(SO) | ストックオプション |
新株予約権付融資で発行する新株予約権 | ストックオプション |
イベント
イベント名
イベント名は、smartroudの「イベント区分」に合わせて入力します。
イベント名 | イベント区分 | よくある資本政策イベント名 |
会社設立 | 会社設立 | 創業 |
第三者割当増資 | 株式発行による資金調達 | 増資、シリーズA、 |
証券名(第1回J-KISS型新株予約権)+発行 | 新株予約権発行による資金調達 | J-KISS発行、CB発行、転換社債発行、(SAFE) |
証券名(第1回新株予約権)+発行 | 新株予約権(SO)発行 | SO発行 |
証券名(第1回J-KISS型新株予約権)+転換 | 新株予約権転換 | J-KISS転換、CB転換 |
証券名(第1回新株予約権)+行使/消却 | 新株予約権(SO)行使 新株予約権(SO)消却 | SO行使、SO消却 |
株式分割 | 株式分割 | 10倍分割 |
株式異動 | 株式異動 | 株式譲渡 |
株式転換 | 株式転換 | 普通株→A種、転換 |
DES | その他 |
|
イベントの日付
イベント日付は、株主が株式を取得した日を登録してください。
保有者名と同様にイベント日付は、株主名簿(新株予約権原簿)の「取得日」に反映されます。
同一日付で複数のイベントが発生している場合は、時間を登録することで任意の時系列順に並べることができます。
イベント名 | イベント日時 | 増減数量(発行個数) |
第1回J-KISS 型新株予約権発行 | 2024/09/02 12:00 | 10 |
第2回J-KISS 型新株予約権発行 | 2024/09/02 13:00 | 15 |
イベントの単価
資金調達を伴うイベントでは、必ず取引単価を入力します。
取引単価は、小数点以下第二位までの値を入力することができます。新株予約権(SO)発行では、発行価格を取引単価に入力します。
新株予約権転換イベントと新株予約権(SO)行使イベントでは、取引単価を入力することができません。それぞれの証券の詳細情報>権利行使価額(1個あたり)の値が自動で反映されます。
株式異動では、取引単価は任意入力の項目です。 単価の入力の有無と合わせて、譲渡価格を基準に時価総額を変更するか否か選択することができます。 変更するを選択した場合、証券データ連動版資本政策で価格(1株)とプレマネー、ポストマネーが表示されます。
入力例
基本的なイベントの入力手順は、こちらをご参照ください。
下記では、入力が誤っている場合が多い事例や特殊な入力について、まとめています。
①J-KISS発行イベントと転換イベント
J-KISS発行イベントは、イベント区分「新株予約権発行による資金調達」を選択します。 「証券区分」新株予約権、「証券種別」コンバーティブルエクイティで登録されている証券(第○回J-KISS型新株予約権)を証券名で選択してください。
証券の基本情報
証券名 :第1回J-KISS型新株予約
証券区分:新株予約権
新株予約権種別:コンバーティブルエクイティ
証券の取得・喪失情報の保有増減数量に保有者ごとの付与個数を、取引単価に単価を入力します。イベントの基本情報
イベント名 :第1回J-KISS型新株予約権発行
イベント区分:新株予約権発行による資金調達
証券保有者ごとの取得・喪失履歴
保有者 証券名 保有増減数量 取引単価 取引総額
SV1号ファンド 第1回J-KISS型新株予約 10 個 1,000,000 10,000,000
第1回J-KISS型新株予約権や第2回J-KISS型新株予約権を同時に発行している場合は、それぞれイベント登録する必要があります。
J-KISS転換イベントは、イベント区分「新株予約権転換」を選択します。 証券の取得・喪失情報に転換される株式(第○回J-KISS型新株予約権)をマイナスの増減数量、取得する株式(△種優先株式)をプラスの増減数量で、それぞれ入力します。
イベントの基本情報
イベント名 :第1回J-KISS型新株予約権転換
イベント区分:新株予約権転換
証券保有者ごとの取得・喪失履歴
保有者 証券名 保有増減数量 取引単価 取引総額
SV1号ファンド 第1回J-KISS型新株予約 -10 個 -1 10
SV1号ファンド A種優先株式 10 株 - -
証券の詳細情報の一個当たりの行使価格を入力した場合は、転換イベントの単価に自動で反映されます。
現在、J-KISSは証券データにおいては自動転換されない仕様のため、 「証券データ」では転換イベントを手動で入力する必要があります。 (資本政策では設定した条件によって自動で転換後の株式数が計算されます)
SAFEの場合の入力方法も基本は同じです。ただし、SAFEの場合は、コンバーティブルエクイティ種別で「SAFE」を選択します。(J-KISSの場合は、J-KISS1.x系とJ-KISS2.x系を選択できます)
②CB(転換社債型新株予約権付社債)発行イベントと転換/償還された場合の追加
まず、現状smartroundではCB(転換社債型新株予約権付社債)に対応する「証券種別」が無いため、便宜的に「証券種別」コンバーティブル・エクイティを選択してください。 詳細情報の「コンバーティブルエクイティ種別」はその他を選択してください。
証券の基本情報
証券名 :CB(第1回無担保転換社債型新株予約権付社債)
証券区分:新株予約権
新株予約権種別:コンバーティブルエクイティCB(転換社債型新株予約権付社債)発行イベントでは、イベント区分「新株予約権発行による資金調達」を選択します。 「証券区分」新株予約権、「証券種別」コンバーティブルエクイティで登録した証券(第○回無担保転換社債型新株予約権付社債)を証券名で選択してください。 証券の取得・喪失情報の保有増減数量に保有者ごとの付与個数を入力し、取引単価は入力しません。(発行時点で、株式に転換されるか、償還されるか不明なため)
イベントの基本情報
イベント名 :第1回無担保転換社債型新株予約権付社債発行
イベント区分:新株予約権発行による資金調達
証券保有者ごとの取得・喪失履歴
保有者 証券名 保有増減数量 取引単価 取引総額
SV1号ファンド CB 10 個 - -新株予約権付社債を償還された場合について、イベント区分「その他」を選択します。
「証券の取得・喪失情報」で償還された新株予約権付社債の「保有者」を選択し、個数をマイナスで入力で、単価は入力せず。一部償却の場合は、個数を調整します。
イベントの基本情報
イベント名 :第1回無担保転換社債型新株予約権付社債の償還
イベント区分:その他
証券保有者ごとの取得・喪失履歴
保有者 証券名 保有増減数量 取引単価 取引総額
SV1号ファンド CB -10 個 - -CB(転換社債型新株予約権付社債)転換イベントでは、イベント区分「新株予約権転換」を選択します。 証券の取得・喪失情報に転換される株式(第○回無担保転換社債型新株予約権付社債)をマイナスの増減数量、取得する株式(△種優先株式)をプラスの増減数量で、それぞれ入力します。
イベントの基本情報
イベント名 :第1回無担保転換社債型新株予約権付社債転換
イベント区分:新株予約権転換
証券保有者ごとの取得・喪失履歴
保有者 証券名 保有増減数量 取引単価 取引総額
SV1号ファンド CB -10 個 - -
SV1号ファンド B種優先株式 1450 株 - -
③ストックオプションプールの入力
現在、発行済みの株式のみを登録することができます。そのため、発行前のストックオプションプールを「証券データ(資本政策)」で直接的に表記することはできかねます。
一方で、「SO管理(プロプラン機能)」では発行前の発行予定SOを管理することができます。
④DESイベント追加
DES(デス)をインポートする場合、資金調達の有無でイベント区分を変えてください。
資金調達なし |
| 現物出資 |
資金調達有り |
| 疑似DES |
⑤株式転換イベントの追加
みなし優先株式の転換イベントや種類株式を普通株式に転換するイベントは、「イベント区分」株式転換を選択します。 転換される株式をマイナスの増減数量で入力し、取得する株式をプラスの増減数量で入力します。
一括転換機能がないため、保有者ごとに証券の取得・喪失情報に追加いただく必要があります。
イベントの基本情報
イベント名 :株式異動
イベント区分:株式異動
証券保有者ごとの取得・喪失履歴
保有者 証券名 保有増減数量 取引単価 取引総額
新山太郎 普通株式 2000 株 - -
斎藤宗 普通株式 -2000 株 - -
⑥社内の退職者に伴う株式譲渡の発生
株式の異動の場合は、イベント区分「株式異動」でイベントを作成してくだい。退職者(譲渡社)と譲受者の増減数量をそれぞれマイナスとプラスで登録してください。
新株予約権の異動の場合は、イベント区分「新株予約権異動」でイベントを作成してください。上記同様に、退職者(譲渡社)と譲受者の増減数量をそれぞれマイナスとプラスで登録してください。
イベントの基本情報
イベント名 :第1回新株予約権異動
イベント区分:新株予約権異動
証券保有者ごとの取得・喪失履歴
保有者 証券名 保有増減数量 取引単価 取引総額
新山太郎 第1回新株予約権 20 個 - -
斎藤宗 第1回新株予約権 -20 個 - -
もし、新株予約権(SO)が消却された場合は、「新株予約権(SO)消却」で消却する個数をマイナスの増減数量で登録してくだい。 新株予約権(SO)の異動や消却は、「SO管理」の保有者タブ > 3点リーダーから操作いただけます。
退職者(譲渡者)が株式を保有しない状態でも削除せず、履歴を残しておくことをお勧めいたします。