資金調達イベントを入力する

目次
 
資金調達では『株式の発行による資金調達』と『新株予約権の発行による資金調達』を選択することができます。
「株式の発行による資金調達」とは株式会社がその設立後に、募集に応じて株式の引受けの申込みをした者に対して株式を割当て、増資を行うものです。第三者割当増資、株主割当増資を含みます。
「新株予約権の発行による資金調達」とは株式会社が、新株予約権を社外に発行することによりそのオプション料を得る形で資金調達をするものです。J-KISS型新株予約権などのコンバーティブル・エクイティの発行がこれにあたります。

・株式の発行

「株式発行による資金調達」を選択し、イベント名と実施日を入力します。
「普通株式」もしくは「優先株式」を選択します。
普通株式・優先株式を問わず、株式の発行ではプレマネー・調達金額・株価・新規発行株式数を入力するフィールドがあります。これらは相互関係にあるため、いずれか2つを入力するとその他の項目が自動的に計算されます。
これらはスマートラウンドではに以下のように計算されます。
・「ポストマネー」=「プレマネー」+「調達金額」
・「プレマネー」=「株価」 × 「資金調達直前における完全希薄化後総株式数」
・「調達金額」=「株価」×「新規発行株式数」
調達額・発行する株式数が決まったら割当先を決めます。
割り当てた株式数に応じて株主の持分比率が自動的に計算されます。
株主未確定の場合(すなわち将来のイベントの場合)、割当先を記入せずともイベントを作成することができます。
※優先株式の発行も残余財産優先分配権や希薄化防止条項等を入力するフィールドが追加されるだけで入力する数値は基本的に普通株式と同じです。

・新株予約権(コンバーティブル・エクイティ)の発行及び転換

「新株予約権発行による資金調達」を選択し、イベント名と実施日を入力します。
次に種別を選択してください。
コンバーティブル・エクイティでの調達の場合は、株価は事前に定めた適格資金調達の条件を満たすような株式による資金調達イベントが起きた際に決まるためプレマネー・株価といった概念は存在せず調達金額のみを入力します。
自動転換をONにしていると新株予約権の転換は、新株予約権による資金調達イベントで入力した適格資金調達の条件を満たすような資金調達イベントが起きたタイミングで自動的に実施されます。
※自動転換をOFFにしている場合は、自動的に新株予約権の転換は行われません。新株予約権を転換したいタイミングでイベントの「その他」から手動で転換を行ってください。
また、資本政策にJ-KISS1.x系とJ-KISS2.x系が混在している場合は転換イベントは自動生成されません。
プレマネー・調達金額両方の条件が入力されていた場合は、転換されるために両方の条件ともに満たすような資金調達である必要があります。

関連記事