J-KISSのロジック

J-KISSが転換された際の「転換価格」や「付与株式数」はJ-KISSイベントが作成されたタイミングでは決まっておらず、その後に「適格資金調達」が行われた際の株価、或いはプレマネーとJ-KISS投資金額によって決定します。
 
※「適格資金調達」とはスタートアップが株式によって一定以上の金額を集める資金調達のことを指します。J-KISSにおいては、「プレマネー」と「調達額」によってその基準値が定められ、設定金額以上の金額で資金調達が行われた場合に、J-KISSは株式に転換される仕組みとなっています。
 
そもそもJ-KISSを行う場合には、「ディスカウント」または「キャップ」、或いはその両方を決めておく必要があります。
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J-KISSの転換が行われる際には、これらの条件をもとに「転換価格」「付与株式数」が決定されます。
 
「ディスカウント」とは、適格資金調達が行われた際の株価から一定のレートを割り引いて転換価格を決定する方法のことを指します。
例えば、Aさんがディスカウント20%のJ-KISSで1,000万円投資し、その後の適格資金調達に該当する資金調達イベントの株価が1,000円であった場合。
転換価格は1,000円(株価)×0.8(1-0.2)=800円となります。
また、その時Aさんに付与される株数は1,000万円(投資額)÷800(転換価格)=12,500株となります。
 
「キャップ」とは適格資金調達が行われた際のプレマネーの上限を決めて、転換価格を決定する方法のことを指します。
例えば、Aさんがキャップを1億円でJ-KISSで1,000万円投資し、その後の適格資金調達前の発行済株式数が200,000株、適格資金調達時のプレマネーが2億円、株価1,000円であった場合。
転換価格は1億円(キャップ)÷200,000株(発行済株式数)=500円となります。
また、その時Aさんに付与される株数は1,000万円(投資額)÷500円(転換価格)=20,000株となります。
 
設定する条件はどちらか片方で良く、両方とも条件を設定した場合はより転換価格の安い方が採用されます。
上記の例の場合、同じJ-KISSの投資額で同じ適格資金調達が行われていますが、「ディスカウント」で計算した場合の転換価格が800円、「キャップ」で計算した場合の転換価格が500円となるため、両方ともの条件が設定されている場合の転換価格は500円、Aさんへの付与株式数は20,000株となります。