smartroundを軸に業務変革!脱属人化・投資先情報の一元化で理想的な投資管理へ。(株式会社MTG Ventures 柴田 裕貴さん、千種 杏奈さん)
※記載の状況は取材当時(2023年8月8日)のものです。

株式会社MTG Venturesについて
株式会社MTGグループのコーポレートベンチャーキャピタル。「起業家と心を一つにし、新たな産業を創造し続ける」「スタートアップエコシステム構築に貢献し、共に成長する」ことをミッションとし、世界中の人々の健康で美しく生き生きとした人生に貢献する「VITAL LIFE」の実現に向けて投資と支援を行なっている。
https://mtgv.vc/
柴田 裕貴さんプロフィール
MTG Venturesコーポレート本部長。トヨタグループにて原価計算を担当後、オールハーツ・カンパニーに移り、12年間の在籍中、M&A6件、売上規模、従業員数ともに10倍超の急成長を管理面から牽引。2018年同社取締役CFO就任、IPO準備。2020年取締役副社長CFO兼CSOに就任し、PEファンド傘下でのバックオフィス業務を管掌。2022年10月より現職。
千種 杏奈さんプロフィール
2023年4月より、MTG Venturesにアソシエイトとして、愛知県庁スタートアップ推進課から出向。出向期間中は、投資先の支援・ファンド管理・新規投資案件等、幅広いVC業務に携わる。
サマリー
・属人化、情報の一元管理に課題を感じ、smartroundを軸に社内ルール・フローを整備
・脱属人化が進み、決算業務も大幅に効率化。決算期の残業をほぼ無くすことに成功
・投資家、スタートアップ両面の効率化を図るsmartroundだからこそ、投資先にも勧めたい
業務効率化のため、smartroundを軸に社内体制を構築
早速ですが、導入のきっかけを教えてください。
柴田 裕貴さん(以下、柴田):新しくファンドを作るにあたり、規模が拡大しても業務が回る仕組みに移行したいと考えたのがきっかけです。
導入前は情報が属人化し、一元管理ができていないという課題がありました。今までは投資先の情報は集約できていても、そのデータの根拠や元の資料にあたるには担当者に確認する必要があったんです。この課題を解決するツールとしてsmartroundが非常に優れていると感じ、smartroundを運用の肝として業務フローやルールを見直していきました。
導入にあたって、ご苦労されたポイントについてお聞かせください。
柴田:今までのDropboxやSlackなどの運用をsmartroundに置き換えて習慣化していくところですね。
smartroundの本質は、情報を正しく整理し、必要な情報をすぐに取り出せる棚のようなものだと思っています。
必要な情報を必要なタイミングで集め、投資先のスタートアップと連携してライブラリを共有し、経営情報を閲覧できるーーこうした仕組みがsmartroundを中心に構築された時の効果は非常に大きいと考えています。
導入にあたっては、今までの運用を変える苦労もありますが、理想的な管理体制のためには、導入時のセットアップをしっかりと行ってよかったなと思っています。
千種 杏奈さん(以下、千種):具体的には、導入にあたって投資先の証券データ(※編注:smartround上で投資先の発行した証券の情報を整理したデータ)を入力する際は、社内でも進捗を可視化し、最後までモチベーションを保てるよう工夫しながら取り組みました。
私はちょうど資本政策について勉強中だったので、いろいろな会社のデータを整理する中で資本政策ができていく過程やロジックを体感でき、データを見ているだけでは分からない面白さや学びがありました。
柴田:証券データの入力に限らず、操作で分からないところがあればスマートラウンドのみなさんが丁寧にサポートしていただけるので安心感もあります。smartroundの資本政策は型が決まっているので、型に合わせるという難しさがある一方、型に沿って落とし込むことで理解できる部分もありました。
「smartroundを見れば分かる」脱属人化・情報の一元化が進んだことで起こった変化
導入後、業務はどのように変化しましたか?
柴田:現在の投資状況をより正確に把握することで現在の自社の立ち位置が明確にイメージできるようになったため、会議だけでなく、資料作成の際などにも役立っています。
社内で「データの根拠はどこ?最新版の数字は?」と聞かれても、以前は根拠資料がすぐに出せなかったので一旦保留にして確認したり、複数のデータから最新版を探す必要がありました。
しかし、今はsmartroundに根拠がある、という前提で目線合わせができるようになったので、本質的な議題にすぐ入れるようになりました。心理的にも楽になりましたね。
特に決算時期における資料の作成や確認作業は簡略化・効率化され、常態化していた残業もほぼなくなりました。
親会社や会計事務所がsmartroundをチェックできる体制にしたので、今までExcelが3つほど必要だった共有資料も、現在はsmartround上のデータとsmartroundから出力される報告書だけで完結しています。
脱属人化・情報の一元化が進んだことで、今まで1人にかかっていた負荷をチームで分散できるようになり、根拠として共有される資料が明確になったので、業務が全体的に効率化されました。
千種:一元化に関しては、新規の投資を検討する際に、類似の投資先の過去事例をすぐ参照できるようにもなりました。途中入社で投資事例を知らない担当者でも、簡単にデータを検索できるのは便利ですね。
投資家とスタートアップ、どちらにも勧めたい。プラットフォームだからこそ可能なコミュニケーション
この先、smartroundをどう活用していきたいですか。その際、smartroundに期待することがあれば教えてください。
柴田:社内の体制も落ち着いてきたので、投資先のスタートアップに対してsmartroundを広めていくところを次のステップにしたいですね。
千種:新しい投資先に対しても、投資検討段階のコミュニケーションから「smartroundで情報共有してください」と伝えて、smartroundでやりとりが完結するようになったらもっと便利になりますね。
最後に、導入を検討中の投資家の方に向けてメッセージをいただけますか。
千種:属人化することなく一元的に情報共有できるのが、smartroundの良さですね。VCやCVC、その中の管理部門も世代交代の必要な時期にさしかかっており、時代の流れから見ても、まさに今必要とされているサービスだと感じています。
柴田:投資先が増えてもバックオフィスの人数は連動して増えないので、ツールの活用で効率化していくというのは重要になってくると思います。
smartroundにはスタートアップと投資家が一つの箱を双方で管理でき、会計事務所などとも連携できるという魅力があります。
我々投資家側が一緒になって広めていくことで、自分たちにもしっかりリターンが返ってくるので、ただお金を払って利用するだけじゃなく、啓蒙していくことが大事ですよね。
スマートラウンド、特にカスタマーサクセスのみなさんにはきめ細やかにサポートいただき、いろいろな要望も聞いてくださっているからこそ言えることですが、スタートアップや投資家の声をスマートラウンドが受け止めて改善していくことで、サービスが成長して、さらに使う人が増えて、もっとサービスが良くなっていくという循環を作っていければいいんじゃないかと思っています。
まさに、弊社も皆様からのご要望やフィードバックをいただいて育ててもらっていると感じています。サービス自体のアップデートも含め、より多くの方に使っていただけるよう精進していきたいと思います。本日はどうもありがとうございました。
smartroundは投資家向けに投資先管理や、投資案件の管理を効率化するサービスとして「投資管理smartround」「案件管理smartround」などを提供しています。
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